2019年4月16日火曜日

農大飼養学_001_言葉から考える「飼養」

飼養とは、動物を飼い養うこと。『広辞苑第4版』

飼う:1)動物に○○を与える。
   2)動物に食を与えて養う。
   3)投与する。盛る。
   『広辞苑第4版』

元は、動物に水やえさを与えるという意味があったようですが、現在ではほとんど使わないのではないでしょうか。

現在は、動物に食を与えて養うという意味。対象は、動物。


養う:1)子供を育てる。養育する。
   2)えさを与えて動物を飼う。
   3)体力・気力が衰えないように保つ。
   4)つちかう。
   『広辞苑第4版』

飼う、養うともに古くから使われている言葉です。
例えば、徒然草には「養いかう物には牛馬」、万葉集には「たらちねの母が飼う蚕の繭隠り」とあります。

以上より、「飼養」という言葉は、わりと新しい言葉で、「飼う」と「養う」を組み合わせて、作られたと思われます。

また、飼養の対象は動物全般なので、対象を明確にするために。家畜飼養、家禽飼養と言葉があります。愛玩動物飼養、実験動物飼養、爬虫類飼養、両生類飼養なんて言葉も作り出すことができますね。