グリセリンと脂肪酸のエステルです。
なので、加水分解すると脂肪酸を遊離します。
生体を構成する脂肪酸は、長い炭化水素鎖をもちます。
最大で24個の炭素原子からなりますが、最も多い脂肪酸はC16やC18のような偶数個の炭素原子からなる脂肪酸です。
脂質は官能基をもたないものとしてしても定義づけられています。
官能基をもたないので、水素結合を形成する能力に欠け、多くは水に溶けません。(逆に、多くの脂質は非極性な有機溶媒には溶けます。)
以上の脂質の特徴とまとめますと、
- 水に不溶だが、有機溶剤に溶ける。
- 加水分解により脂肪酸を遊離する。
- 生物体により利用される。
参考文献
エッセンシャル生化学
生化学辞典
Bloor, W. R. "Biochemistry of the Fats". Chem. Rev. 1925, 2, 243–300.