あるものが「溶ける」ということは、どのような状態のことでしょうか?
その状態とは、溶けるもの(溶質)が分子1個ずつに分解してバラバラになり、溶かすもの(溶媒)の分子に取り囲まれている状態をいいます。
例えば、砂糖が水に溶けている状態とは、砂糖(=溶質)の分子が、水の分子(=溶媒)に取り囲まれた状態です。
では、水はどのような分子を取り囲みやすいでしょう?
水は極性を持っています。分子の中にプラスとマイナスの電荷をもちます。
そのため、水はプラスとマイナスの電荷をもつ物質を取り囲みやすいです。
つまり、水は極性をもつ分子をよく溶かします。
参考文献
バイオ研究者がもっと知っておきたい化学ー溶液の性質