2015年8月28日金曜日

ラットの唾液採取

ラットの唾液成分を分析するために、唾液を採取する必要があります。
しかし、分析に必要な量を集めるのは大変です。
そこで、薬剤を投与して、口腔内にあふれてくる唾液を採取します。

薬剤には、塩酸ピロカルピンを用います。


  1. 10%塩酸ピロカルピンを調整(ストック液)
  2. 10%塩酸ピロカルピン(ストック液)を生理食塩水で100倍希釈
    0.1%塩酸ピロカルピン液を調整
  3. ラットの体重100gあたり0.3mLの0.1%塩酸ピロカルピンを投与
    ラットはイソフルランで麻酔しておく
    投与経路は、皮下投与
  4. 5分程度経つと、唾液が口腔内にたまってくるので、ピペットで採取
  5. ラットの大きさにもよりますが、約50-100uLぐらいの唾液が採取できる
参考資料
Kondo et al., Exp Anim 42(1):83-88, 1993

2015年8月4日火曜日

ラットの深頸リンパ節 (lynphocentrum cervicale profundum)

"Anatomy of the Laboratory Rat"より、ラットリンパ系。

深頸リンパ節 (Lymphocentrum cervicale profundum)

気管の外側、上部(起始部)と下部(中間部)に位置するリンパ節からなる。


どの領域からリンパ液が流れてくるか:
口腔底、咬筋、舌、咽頭、喉頭、甲状腺、食道起始部


どこへリンパ液が流れていくか:
tracheal trunk