2015年1月7日水曜日

ラットの歴史を探るための文献

ラットが動物実験に使われるようになったのは、19世紀半ばのヨーロッパとされています。

現在知られているラットを用いた最も、古い学術論文は、1856年フランスで発行されたもので、アルビノラットを用いた副腎摘出実験に関するもの。

20世紀に入ると様々な論文が出されるようになりますが、以下にラットを用いた古典的文献をあげておきます。

Philipeaux, JM
Note sur l'extirpation des capsules surrenales chez les rats albinos (Mus rattus).
Compt. rend. Acad. sc. 43: 904-906, 1856.
ラットを用いた現在入手可能な最古の文献。
アルビノラットを用いて副腎摘出を行っている。

Donaldson, H
The Rat
Memoirs of the Wistar Institute No. 6, 2d ed, 1924.
ウィスター研究所の所長ドナルドソンがまとめたラットに関する総説。

Savory, WS
Experiments on food; its destination and uses.
Lancet 1:381-383, 1863
ラットを用いた栄養学研究。