2019年5月8日水曜日

農大飼養学_006_溶けるということ

あるものが「溶ける」ということは、どのような状態のことでしょうか?

その状態とは、溶けるもの(溶質)が分子1個ずつに分解してバラバラになり、溶かすもの(溶媒)の分子に取り囲まれている状態をいいます。

例えば、砂糖が水に溶けている状態とは、砂糖(=溶質)の分子が、水の分子(=溶媒)に取り囲まれた状態です。

では、水はどのような分子を取り囲みやすいでしょう?

水は極性を持っています。分子の中にプラスとマイナスの電荷をもちます。

そのため、水はプラスとマイナスの電荷をもつ物質を取り囲みやすいです。

つまり、水は極性をもつ分子をよく溶かします。

参考文献
バイオ研究者がもっと知っておきたい化学ー溶液の性質